2017.04.21
プレオープン後、「お持ち帰りはできないの?」「発送はできないの?」という話しをこんなにいただくとは思ってもみませんでした。こんなにおいしいのなら、家でゆっくり食べたい、親類に送りたい、といっていただくのです。
ただ、私は大きな懸念があります。ジェラートは、店頭で提供している-14度~12度で食べるのがベストなのです。しかも、ソフトクリームのように強制的に空気をいれて膨らませたものとは違い、素材自身が自ら求めただけの空気が入り込み、あのジェラートの独特の舌触りと口溶けを実現しています。
ソフトクリームを売れば、儲かります。なぜなら、材料のほぼ倍の空気をいれるので、倍の量を作り出すことができます。また、コンビニアイスはもっと強制的に空気を入れたものが多いので、実験に溶かしてみると、下手をすると三分の一くらいに減ってしまいます。空気がたくさん含まれるよう、いろいろな食品添加物や工業的な油脂、工業的な糖を使います。
なので、店頭では、自然な空気を1~2割程度含んだジェラートを練ってから提供しています。何で、アイスクリームのように丸い型で取らないのだろうとお思いの方もいらっしゃると思いますが、アイスクリームは高脂肪、高糖質で、練らずに食べても強い味があります。よりヘルシーなジェラートは、柔らかくして食べませんとおいしさが半減し、そのために右手右腕を酷使して練って出しています。
これで、ふんわりした感触を楽しんでいただけますし、プレマルシェ・ジェラテリアの乳脂肪分を一切含まないヴィーガン、ノンミルクフレーバーは特に少ない空気量となっていて、なおさらにカップ内に押しつけると良くないのです。
もう一つ理由があります。包装にはドライアイスを用いますが、ドライアイスはマイナス79度という超低温です。通常、ジェラートに最適な保管のための温度はマイナス18度前後(家庭用の冷凍庫の温度です)なので、猛烈な低温に晒されることになります。これによって輸送時の溶解を避けているのですが、ジェラートにとっては非常に大きなストレスです。
とはいえ、カップ詰め、発送のご要望が多いことを理解していますので、この点をご理解いただいたうえでカップに詰めて、またはバットに詰めてのご提供を開始しています。今のところ、必ず店頭に来ていただいた方のみで(店頭での味をぜひ知っていただきたいからです)、ということでやらせていただきたく、どうぞご理解をよろしくお願いします。
通販会社の経営者がこんなことを申し上げるのは変で、損なのですが、事実なのであえて申し上げています。
また、カップ詰めは時間がかかる作業ですので、混雑時にはすぐに対応できないこともありますことをご承知いただけますと非常にありがたいです。とくに一人しかジェラテリアスタッフがいないときもあり、このときはどうぞ優しい目で見守って下さい・・・
ご自宅で食べられる際には、ドライアイスの超低温から解放のため、マイナス18度の冷凍庫にしばらくおいていただき、または食べるときにカップの周りが少し柔らかくなる程度まで常温でおいて、スプーンで軽く練り練りしながら召し上がって下さい。
店頭のようにはいきませんが、この方法で、ある程度味が近いプレマルシェ・ジェラテリアのジェラートをお召し上がりいただくことができます。
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1分でわかる
プレマルシェ・ジェラテリア
- 自然食屋が、そのノウハウの全てを注ぎ込んだ京都のジェラート店
- イタリアジェラート協会 国際コンテスト3年連続複数部門受賞
- 正統イタリアン・ジェラートでありながら、和素材を生かしている
- 機能素材やスーパーフードを多用し、罪悪感ゼロで楽しめる
- 日本最大級のヴィーガン、ノンミルクジェラートの品揃え
- 安価で味の粗いサトウキビ由来の白砂糖は一切不使用
- 合成乳化剤・合成安定剤、合成食品添加物は一切不使用
- 主に外国人から特別に高い評価を受け、行列になる日もある
- チーフ・ジェラティエーレ(ジェラート職人)は中川信男
- 前代未聞の「ジェラートのすべてが米素材100%」も各種開発
- 「食べたら血流が増加する」という公的試験機関データあり
- 京都でフードバリアを超えるというプロジェクトを立ち上げ
(Beyond “Food barrier”! 参照 ) - 私たちが作るジェラートは「心の薬である」と真剣に希求