2017.09.06
抹茶や緑茶は、しっかりとした苦みのある素材で、ミルクとの相性がとてもよい和素材の一つです。
実際のところ、和素材は基本的にミルクとの相性が悪く、多くのミルクベースで和素材のジェラートやソフトクリーム、アイスクリーム類には合成香料、合成色素などが添加されています。
たとえばあんこや栗などのジェラートをミルクベースで作ろうとしますと、ミルクの消臭効果と乳たんぱくの影響から、フレーバーを強くする必要があります。単に多く入れたら解決するような話しではありませんので、合成香料や合成フレーバーの登場、となります。私もこの業界に入るまで、和素材の製菓素材がどのように出回っているのか研究したことはありませんでしたが、サンプルを取り寄せて原材料をみて「なるほどなぁ、ミルクを使えばこうなるだろうな」ということを悟りました。
以前から書いているように、私はミルクを使うか使わないかは素材との相性で是々非々の検討をゼロからしますので、何でもミルクベースにするつもりはありません。ただ、緑茶や抹茶は味も香りも強いので、大手カフェチェーンでも牛乳や生クリーム(たいていは、フェイクのフレッシュですが・・・)と一緒にブレンドされるスムージー類でも多用される理由もよく分かります。
さて、従前4ヶ月、プレマルシェ・ジェラテリアにおいても抹茶味はミルクベースのみでした。しかし、実は今年1月の段階で完璧なヴィーガンベースの抹茶味は完成していましたが、他の味の開発に追われて完成したレシピは封印されていた状態でした。また、異常な原価率でもあるので、500円で提供している当店では正直、あまり売りたくないほどの原価がかかっています。
そんなこともあって、多く来ていただいているヴィーガンの外国人のお客様や、ミルクアレルギーの方には食べていただく抹茶味が店頭にない、という状態が続いていましたが、原価のことはもう横に置くと決めて、発売開始させていただきます。
この抹茶味、単に抹茶を入れているだけではなく、オーガニック緑茶と宇治抹茶の最高級グレードをブレンドしています。抹茶だけではくどい甘さになりますので、そのあたりを微妙なバランシングでカバーしています。
また、ここではかけませんが、超高級な素材で芳醇なアロマを加えています。そのアロマの内容は店頭で召し上がっていただく方だけが「あー、なるほど!」と納得していただけるようにしたいと思います。
おそらく、世界初の組み合わせですので、全く未知の和素材の共演を感じられるフレーバーに仕上がっています。
ぜひ、他にはない格別のミルキーさと抹茶・緑茶の香り、そしてえもいわれぬ幸福感を残す芳醇なアロマをお楽しみ下さい。
なお、写真のフレーバーは左から
ヴィーガン オーガニックヘンプ
ビーガン 抹茶
ビーガン チョコ
ヴィーガン ビルベリー
(いずれも略称)となっています。
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1分でわかる
プレマルシェ・ジェラテリア
- 自然食屋が、そのノウハウの全てを注ぎ込んだ京都のジェラート店
- イタリアジェラート協会 国際コンテスト3年連続複数部門受賞
- 正統イタリアン・ジェラートでありながら、和素材を生かしている
- 機能素材やスーパーフードを多用し、罪悪感ゼロで楽しめる
- 日本最大級のヴィーガン、ノンミルクジェラートの品揃え
- 安価で味の粗いサトウキビ由来の白砂糖は一切不使用
- 合成乳化剤・合成安定剤、合成食品添加物は一切不使用
- 主に外国人から特別に高い評価を受け、行列になる日もある
- チーフ・ジェラティエーレ(ジェラート職人)は中川信男
- 前代未聞の「ジェラートのすべてが米素材100%」も各種開発
- 「食べたら血流が増加する」という公的試験機関データあり
- 京都でフードバリアを超えるというプロジェクトを立ち上げ
(Beyond “Food barrier”! 参照 ) - 私たちが作るジェラートは「心の薬である」と真剣に希求