46歳はタブー破壊

NOBUO NAKAGAWA

2017.10.17

昨年のちょうど今頃、私はジェラートを作るということについての勉強をスタートしました。

 

今年1月には、米100%のジェラートを完成させることができました。ただ一つの素材だけから、ジェラートを作るということは、基本的に誰も考えもしない突飛なアイディアですが、お正月返上で寒いラボの中で鍋・釜・そしてフリーザーと向かい合い、99.65%は米というところまで漕ぎ着けました。

その後、4月にジェラテリアをオープン、たくさんのお客様の顔をみるたびに「なんとしても米100%にしたい」と決意、あらゆる策をうって、5月には完全に米100%のレシピが完成したのです。

その後、ヴィーガンフレーバーが続々登場していることはご存じの通りです。

「ミルクや果物ががないと、おいしいジェラートができない」という常識は、この国でも粉々にすることになりました。

既に完全に組み上がっていつでもお出しできるジェラートのレシピは60を越え、試作だけのものをあわせるとすでに100フレーバーを突破しています。

 

その米100%ジェラート、多くのヴィーガンジェラート連発に続き、乳化剤、安定剤ゼロのミルクベースジェラートが10月16日完成しました。「乳化剤ゼロなんて、じゃりじゃりで、まずいんでしょう?」「自然食屋さんで売ってる、おいしくないアイスクリーム?」「ああ、食べたことあるよ」・・・・とんでもない。

世界でここだけのおいしさを担保しつつ、ミルクを使っているのに乳化剤を1粒も入れず、安定剤の1粒も入れず、それでいて乳化しており、それでいて経時変化にも耐える。その場でフリージングして直後に食べるだけのソフトクリームで乳化剤、安定剤ゼロとは全く意味合いが違います。

私も国内・海外で乳化剤ゼロはそれなりに食べましたが、正直次元が違います。乳化剤入りよりもトロッとして濃密でおいしい、乳化剤なしのミルクジェラート。世界でプレマルシェ・ジェラテリアの独自技術です。

食べると、素材の味だけがレイヤーを成して口内を順番に駆け抜け、あとくちに一点の曇りもありません。グリセリン脂肪酸エステルの味がないのです。

【つまり、ジェラート/アイスクリーム内から、洗剤を排除したのです!】

食べものの質の善し悪しは、その食べものが口になくなったあとにしか分かりません。ここは、ごまかしようがない領域です。

波動と電磁波、素材研究、エネルギーバランス、陰陽バランス、想念まで統合しないと、こうはなりません。

 

ここまで、ジェラートやアイスクリームのタブーに挑戦し続けた1年が終わり、私は本日47歳になりました。「素人が偉そうなことを云うな」「気にくわない」と陰で言われ続けた1年でしたが、自然食やナチュラル雑貨の世界を極めるということは、まさに既得権益や常識、タブーとの挑戦でもあります。

いままでは「どこかの誰かがやってくれる」という前提での流通業だけでしたが、ついに、自らの手でここまで「当たり前」になってしまっている「避けた方がいいこと」を乗り越えることができました。

 

何より大きいのは、過去の記事でも読んでいただけるような、「ジェラートの感想とはとても思えない」不思議なご感想をたくさんいただいていることです。心の薬としてのスイーツを希求することは、すでに私のライフワークとなってしまったのです。

 

この先の47歳目の1年では、さらに難しい課題にチャレンジして、いつ死んでも悔いのない何かを残していきたいと考えています。

1分でわかる
プレマルシェ・ジェラテリア

  • 自然食屋が、そのノウハウの全てを注ぎ込んだ京都のジェラート店
  • イタリアジェラート協会 国際コンテスト3年連続複数部門受賞
  • 正統イタリアン・ジェラートでありながら、和素材を生かしている
  • 機能素材やスーパーフードを多用し、罪悪感ゼロで楽しめる
  • 日本最大級のヴィーガン、ノンミルクジェラートの品揃え
  • 安価で味の粗いサトウキビ由来の白砂糖は一切不使用
  • 合成乳化剤・合成安定剤、合成食品添加物は一切不使用
  • 主に外国人から特別に高い評価を受け、行列になる日もある
  • チーフ・ジェラティエーレ(ジェラート職人)は中川信男
  • 前代未聞の「ジェラートのすべてが米素材100%」も各種開発
  • 「食べたら血流が増加する」という公的試験機関データあり
  • 京都でフードバリアを超えるというプロジェクトを立ち上げ
    Beyond “Food barrier”! 参照 )
  • 私たちが作るジェラートは「心の薬である」と真剣に希求