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甘さのレベル

当店のジェラートの甘さについて、3つの見解があります。

・ちょうどいい → 基本的に一般的な食指向をお持ちの日本人や欧米人の方
・甘すぎる → 自然食主体の生活をされている方
・甘さが足りない → イタリア人や東南アジア方面の方など、甘さレベルがもっと高い国や文化圏の方

私の答えは、シンプルです。

 

本ホームページでも繰り返し書いているように、私は自然食愛好家や、ヴィーガンの方だけを対象にしたスイーツ作りをする気はなく、どんな食制限の方が一緒でも、何か喜んで食べられるものが存在する。

という状態を目指しています。

 

非常に面白いことに、中目黒で店舗をスタートすると、入り口近くにある、非常にマニアックで特別な米100%ジェラートや砂糖、動物性素材が一切入っていないジェラートの試食リクエストがたくさん入り、そしてそれをお決めになります。

植物性100%+ミルク入り
というフレーバーの選択も大量にいただきます。

これは、植物性ゼロ、単一素材でもおいしいスイーツができるんだという価値観を広げることに繋がらないでしょうか。押しつけるのではなく、自然にそうなっていく、そうなってしまうことこそ、私がやることとしての価値を見いだしています。

 

私がごく一般的なジェラートの味とテクスチャーを評価するイタリアのコンテストで入賞を目指したもの、やはり「一般の人に受けてこそ、(私が意図した)価値が広がっていく」ことにつながるという考えのもとでのことです。

なぜ、ヴィーガン専門ではないのか?
なぜ、すべて砂糖ゼロではないのか?
なぜ、すべて乳製品を使っていないという選択肢を取らないのか?
なぜ、純植物性のうち、ハチミツを使うレシピと使わないレシピの両方があるのか?

と、聞かれるたびに、

「私は、誰もがスイーツを楽しむ権利があると信じ、極端な原理主義に走ることで、スイーツのもつ可能性の間口を狭めたり、心の薬であるこの(ジェラートという形をした、私のパッションを)誰かだけのためのものにしたくないからです。」

とお答えしてきました。

 

私が何を作ったとしても、誰か非常に狭い特定の人のためのものを作ることは、生涯ないと思います。

優れた商品開発は、マーケットインからなどと言われますが、私はそういうものに興味がなく、かといって万人から愛されることも望んでおらず、たとえこの世界に一人でも私の意図を理解してくださる方がいるのなら、その方だけのために、それを作ってもいいと本気で願い、そして今日もそうやって生きています。

たとえどのように罵られようとも、私にとっては些細なことでしかありません。

事業としてだけやっているのなら、こんなに面倒でお金のかかることはしません。

権威がほしいのなら、こんなにも過剰に現場に入り込むことはしません。

 

だから、私のジェラートは適度に甘く、また、ときとして、一生の思い出として刻まれること、その人が一番つらいときにこそ、寄り添っていたい、そんなアムリータのような甘さなのです。

>>私の小さな願い

 

 

 

 

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