開店1ヶ月

NOBUO NAKAGAWA

2017.05.02

全く経験したことのない食品製造の世界に飛び込み、それを直接販売するということをスタートして、ちょうど1ヶ月が過ぎました。

プレマルシェ・ジェラテリアの母体であるプレマ株式会社は、私が17年程前に創業した会社ですが、当時と同じような慌ただしさに包まれています。当時と違うのは、スタッフがたくさんいることと、ネット技術が進んでいること、それなりの資金があることの3点です。

ただひたすらに、がむしゃらに立ち上げた自然食通販の仕事でしたが、最初は太秦の店舗で全てのことを行っていました。駅のホームの中にあった店舗ですので、車から品物を運ぶのはリヤカーでした。当時の求人面接で、必ずやってみてもらっていたのは、液体20キロが入った箱を持ち上げられるかどうか、という超アナログな体験面接だったことを思い出します。

その一方で、急増する売上げと業務量においつけず、資金繰りに頭を下げ続けつつ、どれだけやっても終わらない業務量をこなし続けるほかありませんでした。

当時は私も20歳代でしたので、相当無理が利きましたが、今はもうアラフィフ世代になってしまい、全く同じように、とはいきません。とはいえ、今年の2月からはほぼ無休で走り続けました。

実際に1ヶ月店をあけてみて、どのタイミングでお客様が多い、この天気だと少ないなどの傾向が見えてきましたし、製造についてもどのフレーバーがよく出るということも見えてきました。このあたりは、経験がものをいう世界ですが、とはいえまだまだ素人です。

>>この記事でも書きましたが、新しいことをするとなると、毎日が学びの連続になります。チャレンジしているということは、実はひたすら学んでいるのと同じ、ともいえるでしょう。学び続けると、そのうちプロになり得ます。まだ、お客様が口にするものを実際に作って直接販売する、ということにおいては素人ではありつつも、素人だからこそ手をかけることを惜しまず、コストをしっかりかけ、丁寧すぎるくらいにできることもあります。その結果が現在の味のレベルを創り出していることもまた事実で、ここは絶対にプロにはならないつもりです。

合理化できるところはしっかりしつつ、浮かせたコストは品質と味にかけつづける。このエンドレスな歩みはまだ始まったばかりです。

数年後、「日本のフードバリア™フリーなジェラートといえば、プレマルシェ・ジェラテリアが日本一」となって、日本中、世界中の優れた素材や、心ある人の生産物をジェラートやオルタナティブスイーツ™に活かし、作る人、食べる人がともに笑顔になれるような仕組みを作っていきたいと考えています。

最終的に、自然食の世界全体が大きく広がることもまた、私がこの仕事にかける強い信念の根幹でもあります。

誰にでもに開かれた、気がつけばオーガニックでエシカルな品に繋がっているという自然食品店の新しいスタイルを、ここ京都三条会商店街から始めようとしています。

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1分でわかる
プレマルシェ・ジェラテリア

  • 自然食屋が、そのノウハウの全てを注ぎ込んだ京都のジェラート店
  • イタリアジェラート協会 国際コンテスト3年連続複数部門受賞
  • 正統イタリアン・ジェラートでありながら、和素材を生かしている
  • 機能素材やスーパーフードを多用し、罪悪感ゼロで楽しめる
  • 日本最大級のヴィーガン、ノンミルクジェラートの品揃え
  • 安価で味の粗いサトウキビ由来の白砂糖は一切不使用
  • 合成乳化剤・合成安定剤、合成食品添加物は一切不使用
  • 主に外国人から特別に高い評価を受け、行列になる日もある
  • チーフ・ジェラティエーレ(ジェラート職人)は中川信男
  • 前代未聞の「ジェラートのすべてが米素材100%」も各種開発
  • 「食べたら血流が増加する」という公的試験機関データあり
  • 京都でフードバリアを超えるというプロジェクトを立ち上げ
    Beyond “Food barrier”! 参照 )
  • 私たちが作るジェラートは「心の薬である」と真剣に希求