日本人

NOBUO NAKAGAWA

2017.05.03

今日は、私にとって何ヶ月ぶりかのお休みになりました。

なかなかゆっくりと見直すことが出来ないなか、ここぞとばかりに、いろいろ整理していたところで、3月のスタッフ旅行で行った和歌山県海草郡紀美野町での美しい詩の写真を見つけました。

この流れるような旋律は、美里の湯 かじか荘でご覧いただけます。

http://niunomiyako.com/

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あまりに美しいので、書き起こしました。

古くから日本人は移り変る時間を愛する人間であった。

冷たく凍った「永遠」よりも 芽生え 育ち 熱し 鼓動する
時のなかに生きる人間であった。

旅を好み旬の味を賞で風や水の
奏でる音を愛し 始める花火とあとに沈む闇の深さに心を奪われた。

伝統の工匠たちも とりわけて自然の
移ろいに敏く そのなかで生きて呼吸する品物を作った。

麹を育て酒や醤を眠らせ 漆を熟させ
虫の吐く糸を紡ぎ 土と火と戯れるに
まかせて器を作った。

作られた器は使い込まれていのちを増し
建てられた柱は その木が育った時間だけ
なおも熟成した。

ひとびとはまた人間の作った抽象の
時間にも親しみ 振ると時鐘の
刻む時間の中で正確に生きた。

工人はからくりわざに秀で
商人は契約の刻限にきびしかった。

星辰のめぐる天然の時間。

機械の計り出す人工の時間。

日本人はこの2つの時間を愛し
その中で古い匠を新しく
飛躍させる。

私もこのような日本人でありたいと願います。

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    Beyond “Food barrier”! 参照 )
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