ジェラテリアについて

Beyond ”food barrier”!の意志

Beyond ”food barrier”!は、プレマルシェ・ジェラテリアだけの目的ではなく、プレマ株式会社全体としての大切な概念です。食べものに制約があるという、関係のない人にとっては小さく見えることも、その制約下に居る人にとっては、とても重要で、周りに理解してもらいにくい事柄について、私たちは新しい解を求めてがんばっています。

以前の記事でも明確にしたとおりなのですが、一昨日も、昨日も、毎日のように「こんなお店が出来て幸せです」という言葉をいただいて、ほんとうにありがたいことだと思っていますし、私がスイーツの世界に活路を求めようとしたことは間違っていなかったと実感出来る瞬間でもあります。

先日も、若いカップルにお越しいただきました。すがすがしくも仲睦まじいカップルさんで、ショーケース越しにお話ししているだけでこちらまで気持ちよくなる元気で爽やかな若者です。きけば、彼のほうはミルクアレルギーがあるようで、彼女にはアレルギーはありません。とはいえ一緒に時を過ごすパートナーであれば、より制約があるほうに配慮することは大切なことです。

彼は、ノンミルクなのに濃厚なジェラートを、彼女はミルク入りの濃厚なジェラートを共に楽しんで帰っていただきました。お互いに全く気兼ねなく、どちらも損した気分にならない、このような素敵な時間を提供できたのです。お二人とも、やはり子どものような笑顔をキラキラさせて、ジェラテリアをあとにされました。

儲けのことだけ考えるのであれば、わざわざ莫大な手間と、高い原価を覚悟しなければならないこのようなジェラテリアをやる必要はないわけで、ミルクにインスタントフレーバーを突っ込めば、それなりの仕上がりになりますし、ソフトクリームマシンの1台でもあれば、もっと利益率はあがります。ただ、それは私の魂が求めているものとは異質であり、「誰もが、世界でいちばん、子どものような笑顔になれる場所」という壮大なミッションを掲げる必要すらありません。

会社全体の仕事でもよくいうことですが、たとえ私が一人になったとしても、このような目的は絶対に放棄するつもりがないですし、そう思っていると、ちゃんと理解してくれる人、手助けしてくれる人が現れてきます。ジェラティエーレ駒水もそうですし、新卒で入社した林や河崎もそうです。やっていることはジェラート製造とジェラート販売に見えるこの仕事も、本質的な部分では先に述べたような重要なミッションと目的に向かって邁進する一つの現象でしかありません。

林と河崎が、こんなことを日報に書いていました。

・恐らく、今まで自分が経験したジェラテリア接客の中で一番忙しかった。日曜日はさらに忙しくなると思うと、もっと忙しい環境に慣れないといけないと感じた。

・おいしくジェラートを食べているお客様の裏には、こんなにもたくさんの人の頑張りがある事を知れた。

・乳製品アレルギーのお客様や、ビーガンのお客様が本当に喜んでいました。
乳製品不使用のシャーベットでないアイスクリームやジェラートを見つけることがとても難しいことは知っているので、本当に心から嬉しい出来事になったんだろうなと思います。

私たちは単なるジェラテリア、単なる自然食品店でしかありません、しかし、必要な人にとってはそれはかけがえのないジェラテリア、かけがえのない食品店なのです。

理解されにくい悩みをお客様と私たちが共有する、そして一つの具体的な、目に見える、そして口にできる提案をさせていただく。それがたとえどこの国の人であっても、カップルであれ、親子であれ、友人であれ、同じ時間を遜色なく、屈託なく楽しめる場所。

ユートピアとはこのようにして産まれ、誰かを妬む、恐れる、攻撃したくなる気持ちを和らげてくれると思うのです。戦争の原因と根本的に同じこの原理を、私はたとえ1ミリでもおだやかに出来ないかと考え続けてきました。政治家にはできず、私たちに出来ることを、淡々とやり続けるほかないのです。たかがスイーツ、たかがジェラート。でも、されどスイーツ、されどジェラートなのです。

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