日本一のフードバリア・フリー店に向けて

NOBUO NAKAGAWA

2017.04.16

今日、私がいるからと来て下さったお客様、申し訳ありません。ものすごくたくさんのお客様にお越しいただき、営業6時間で300名弱のご来店をいただきました。すぐ行列になってしまう状態で、せっかくお話しをしていたお客様、途中でお話しできなくなってしまい、にほんとうに申し訳ありませんでした。

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神奈川県横浜市からお越しいただいたお客様、2日連続でお越しいただきました。「もう帰ってしまうので名残惜しく」と、ありがたい言葉をいただきました。

もっと嬉しかったのは、このお客様から「ジェラートが好きでいろいろなところで食べているけれど、どことも比較にならないくらいおいしいです。」というお褒めをいただきました。残念なことに日本におけるジェラートは、既製品のインスタントフレーバーを使うことが主流で、全ての素材を一つ一つ吟味し、組み立てて丁寧に作る、というのは少数派です。確かに同じように真面目に取り組まれている諸先輩方には素晴らしい味を提供されているのですが、正直、多くはありません。

弊社は沖縄県宮古島市で専任スタッフを置いて無農薬の農業生産をやっているのでよく分かるのですが、一般論として農業関係には莫大な補助金が支給されていて、その補助金でジェラート製造器を買って村おこしに、という大きな流れがあります。

私たちプレマ株式会社は1円の農林水産省、経済産業省からの補助金も受け取っておらず、お金をもらって国の意向のために何かをする、ということは一切やっていません。流行の何かを忖度(そんたく)する、または忖度を求める必要はなにひとつありません。また、弊社は牧場経営はしていませんので、いかに最高の素材を手に入れて、最高の組立にしてご提供するかがすべてで、打算の余地がないのです。打算すれば、すぐにお客様にばれてしまうという緊張感の中でジェラートに取り組んでいます。

明日、いよいよ追加24フレーバーを格納できるショーケースが届きます。外装は一切装飾されずに入ってきますので、実際に40フレーバーをご提供できるようになるにはしばらく時間がかかりますが、そのうちの半分がノンミルクやヴィーガン対応のフレーバーというのは日本では前代未聞です。欧米の方からもすでに「自国にも、こんなにノンミルク・ジェラートがある店はないので、ニューヨークやロンドンに出店してください」とご要望をいただきます。

準備が整い次第、日本一のノンミルクジェラート店として正式オープンとなりますので、全力疾走で「ここに来る誰もが、子どものような笑顔になれる場所」を目指してがんばります。私がほんとうに望んでいることは、どんな国籍、どんな民族、どんな思想、どんなアレルギー、どんな病気、どんな食物制限がある方にも食べることができるジェラートがある店であり、心の薬としての良質なスイーツを提供して、世界平和に寄与することなのです。

1分でわかる
プレマルシェ・ジェラテリア

  • 自然食屋が、そのノウハウの全てを注ぎ込んだ京都のジェラート店
  • イタリアジェラート協会 国際コンテスト3年連続複数部門受賞
  • 正統イタリアン・ジェラートでありながら、和素材を生かしている
  • 機能素材やスーパーフードを多用し、罪悪感ゼロで楽しめる
  • 日本最大級のヴィーガン、ノンミルクジェラートの品揃え
  • 安価で味の粗いサトウキビ由来の白砂糖は一切不使用
  • 合成乳化剤・合成安定剤、合成食品添加物は一切不使用
  • 主に外国人から特別に高い評価を受け、行列になる日もある
  • チーフ・ジェラティエーレ(ジェラート職人)は中川信男
  • 前代未聞の「ジェラートのすべてが米素材100%」も各種開発
  • 「食べたら血流が増加する」という公的試験機関データあり
  • 京都でフードバリアを超えるというプロジェクトを立ち上げ
    Beyond “Food barrier”! 参照 )
  • 私たちが作るジェラートは「心の薬である」と真剣に希求